スギナ 植物は高度な偉大な設計者である・

スギナ

五億5000前に海洋生物が新天地を求めて最初に陸上に上陸したのがトクサ科のスギナであった・つまりスギナは過酷な地球環境で五億年以上も生きてきたわけだ・

3000万種の生物の頂点に立った霊長類、人類はわずか八百万に過ぎない・それから比較すればがスギナの驚異的な強靭な生命力はまさに驚異である・

スギナが構造的に直面した問題はその細い茎でいかに体重を支えるかであった・この問題を解決しなければスギナは個体を成長させ種子を鳴らして種を継続し繁殖することは不可能である・

スギナは土壌から、または構成元素を細密に分析しどれが柔軟性があり堅いのか、その元素の性質を模索し選択した・
そうして組成されたのがケイ素を鉄筋代わりにして体重を支えることであった・

そしてそれは成功したのである・ケイ素は植物細胞のエネルギー合成装置であるミトコンドリアの構成元素でもある・そこからケイ素を材料として風、雨、雪にも折れない柔軟で強靭な茎が完成した・

これを達成させるには物理学、分子生物学、遺伝学、化学あらゆる科学的な知識が必要である・だがスギナは高等専門教育も受けずほとんど無学でこれをやるのである、恐るべき知性だ・
スギナに高濃度のケイ素が含まれているのはこのためである・

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