『性』は、人間の三大欲求(本能)の中でも絆、喜び  悦び  歓び  慶び、コミュニケーションの基本と頂天、社会性の醸成と人間性(靈性)の充実・成長・進化の基本と頂天の座にある

『性』は、人間の三大欲求(本能)の中でも絆、喜び  悦び  歓び  慶び、コミュニケーションの基本と頂天、社会性の醸成と人間性(靈性)の充実・成長・進化の基本と頂天の座にあることは明らかであり、何より新たな生命誕生の基・元・源です。
   さらに、五感五官の『エクスタシー』絶頂による基本的欲求はまさしく絶頂による修養は人間の『本能の王道』と呼ぶにふさわしい。
   文字通りりっしんべんは、心を表し つくりで生が来るので、『性』心(靈・感情・思考)が生きる(活きる)土台であり至高のものです。心を象徴する心臓と生の象徴 草木が生じてきた象形(生える、生まれるの意味)からきた、「生まれながらの心」、「本性(さが)」を意味する「性」という漢字が成り立ちました。
   そして、それは、心(靈性・智性)の象徴である植物の更には全て基盤の微生物を含む生態系(母体)が視座にあります。また、近年、本性や性格そして感情まで脳ではなく心臓にさらに腸内微生物に依拠(イキョ)していることが明らかになっています。靈(タマシイ) 心が、心臓や体内 環境の微生物に基礎をおいているわけです。『性』においても生態系の光源としての靈(タマシイ)が、やはり『性』を通じて産まれてから、靈(タマシイ)という光として輪廻転生し源に還(カエ)るまで 、すべての瞬間を『性』に拠って人間性(靈性)を磨かれ  研ぎ澄まされる成熟していく。この意味で人間は『性』によって生(活)かされているのです。人生のすべてが『性』を通してつくられていると言っていいのです。

  『性』の絶大無限の可能性(威力)は支配や隷属や所有の力ともなり、争い・暴力による絆の破壊の原因になることもあります。
    生命の根源である本能の要(カナメ)だからこそ 『性』のあり方が人間の幸福を左右する。『性』は人間の叡智を結集するに唯一無二の存在。叡智の象徴です。
   そのため、縄文文明はもちろん古代から現代に至るまで神事としてお祭りとして、靈性の究極のテーマとして尊ばれているのです。
    参照の性の情報・文献・作品(芸術)

   性は、人間の人生の全ての結果に繋(ツナ)がっています。そしてその礎(イシズエ)でもあるのです。

   古代から現代に至る『性』の置かれている実情を観ます。

本来、売春婦や娼婦・男娼に否定的な意味は無い。
   むしろ女神や巫女よる神聖で高貴で敬愛の存在として認識されているのです。江戸時代の徳川家征夷大将軍の公認の遊郭『吉原』では、『花魁』(オイラン)(位の高い娼婦、その花魁のトップクラスを『太夫』)や『太夫』の高級娼婦(愛人)は、性愛の奥義だけでなく人と人との絆を深めるコミュニケーションの指南をしていたのです。
  また、平安時代の紫 式部『源氏物語』、清 少納言『枕草子』は、いずれも以下に靈性の高い性愛を実現するかが、名誉・地位・報酬にも繋がってことを著しています。
そこには、奥ゆかしくさも大事にされているが、猥褻という意識は全くない。支配や所有意識も比較的小さい。
縄文に至っては、格差ゼロで全員が親子も超えた完全自由の自由恋愛(性愛)。婚姻意識や親子・兄弟という個別意識も極めて少ないか無いにひとしい。全人類一家族さらにいえば、ワンネス(全員で一人の人間)という思想である。争い競争などゼロで、格差も差別も当然ゼロ。まさに『自由・平等・博愛』だけなのです。性愛はその最も重要で基本で頂天のコミュニケーション、メディアであり、悦( 喜 歓 慶)びであり、すべてです。

   巫女が神の遣(ツカ)いとして神聖なる『性』の本質つまり生きることの意味をプラクティス(実習)に拠って授けるのです。このように『性』は人間が人間として存在するために必要な全てを提供する。
   宗教で 教育で 家庭で 社会で  職場で 地域で 法律で『性』を隠したり 蔑(サゲス)んだり からかったり 辱(ハズカシ)めたり 疎(ウト)んだり するようなことは、人間を 靈(タマシイ)を 人生を 物事の本質を 祝福と歓喜と感謝と
幸福を遠ざけることに等しく、人間であること拒否することです。『性』に対する冒涜(ボウトク)は、神(真理と理想)
への冒涜であり人間の精神を穢(ケガ)す  ことそのものです。したがって、『性』の描写や裸体や性器官を『猥褻(ワイセツ)』だと表現したり咎(トガ)めたりする思考や意識自体こそ、慎むべきことなのです。

売春を違法とすること自体も、歴史的に観ても、現代でも極めて異例で精神性(靈性)人間性の低い状態を表しているのです。『性』に関する認識の低さ、『性』に罪悪感や猥褻性を認めたり、支配・独占・所有を許容する意識によるのです。また、格差があり貧困が放置されている状況が重なっているわけです。
『参照』を観てください。
『お金』も『性』もこれらに対する罪悪感と靈性(精神性・人間性)の低さがそのまま反映されるだけなのです。

    以下売春の合法化について
『参照』の抜粋

【 近年、世界的に売春は合法化・   解禁の流れがある。アジアでは、タイ王国、中華民国(台湾)で合法化され、中華人民共和国でも合法化が検討されている。

    ヨーロッパでは、売春自体は合法   である国家がほとんどである。ただ、斡旋を違法としている国家も多いが、2000年にオランダが、斡旋を含む売春行為を完全に合法化したのを皮切りに、デンマーク、フランス、スイス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドなども斡旋合法化に踏み切っている。】

『ヒューマン セクシュアリティ』(では、人間(女性 男性 男女性⦅『セックス ジェンダーを超えて』⦆)であること関わる全てを研究対象としている。)『性科学』『民俗学』などを人間の基本と頂天が起源として営まれていた『縄文文明』の原典は『自由・平等・博愛』の思想である。
    山と森を愛(メ)で『人間の智性の象徴たる植物』森林から草木 漆(ウルシ) 藍(アイ) 石 土 灰 微生物に至る全ての生物そを豊かさを絶えず高めることが文明と呼ぶにふさわしいことを人間の証(アカシ)とした。繊細 精緻(セイチ)な感受性と直観(インスビレーション、靈性から閃(ヒラメ)き)を獲得する『性』の営みを土台とする暮らしから獲得したのです。
    その生物多様性の源泉こそ『性』なのです。
    『性』は、人間が人間として充実し成長の糧(カテ)を得て進化するためコミュニケーション能力の土台(基礎)で最高峰 (頂イタダキ)です。

参照
性に関する情報と文献と芸術(作品)

『性』語源

会意兼形声文字です
(忄(心)+生)。

「心臓」の象形と「草・木が地上に生じてきた」象形(「はえる・生まれる」の意味)から、「生まれながらの心」、「本性(さが)」を意味する「性」という漢字が成り立ちました。

意味

①「さが(本性、生まれつき持っている
  その人の考え方の傾向)」(例:性格)

②「物の性質・傾向」(例:性能)

③「心」、「精神(心、意識、気構え、
  気力、根本の考えと言った意味
  を持つ言葉)」

④「命」、「生命」

⑤「生きている事」

⑥「生活」

⑦「男女の別」(例:性別)

⑧「異性に求める本能の働き」
  (例:性欲)

⑨「ショウ(変わらない・すべてに共通な
  万物の原因)」

⑩  「物事の本質」

巫女

巫女(みこ、ふじょ)は、主として日本の神に仕える女性のこと。神子(みこ)、舞姫(まいひめ)、御神子(みかんこ)と呼称される場合もある。 古来より巫女は神楽を舞ったり、祈祷をしたり、占いをしたり、神託を得て他の者に伝えたり、口寄せなどをする役割であったが、明治以降は神社で神事の奉仕をしたり、神職を補佐する役割へと変化していった。なお、現在、一部の仏教寺院で白衣に緋袴という、巫女装束そのもの、または類似の服装で奉職する若い女性もみられるようになっている。

また、売春婦(娼婦)
古代近東地域における神聖娼婦

イナンナもしくはイシュタルは女神官の儀式用髪飾りを付けて表される

チグリス川とユーフラテス川に沿った古代近東にはバビロンのイシュタルの神殿をはじめとした多くの聖地や神殿、「神の家」が存在しており、ヘロドトスは『歴史』の中で神殿売春の慣習を伝えているが[1]、多分に誤解を含んでいるという主張もある[2]。

メソポタミア

古代メソポタミアの巫女は、寄進を受けた者に神の活力を授けるために性交渉を行う風習があったとも言われる。『ギルガメッシュ叙事詩』でもギルガメッシュの友エンキドゥの獣性を鎮めるために、娼婦を派遣して性交渉を行ったという伝説がある。また、古代メソポタミアのイシュタルや古代ギリシアのアフロディーテ、北欧神話のフレイヤなど、多くの神話では愛と美を司る女神は性に奔放な姿で描かれているのも、こうした神殿娼婦の影響によるものと考えられている[誰?]。古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは古代メソポタミアにおいて神殿売春が行われていたと初めて言及した人物である[3]

アジア

デウキ(英語版)とは、古にされた契約を果たして宗教的な利益を得るために少女が地元のヒンズー教の寺院に捧げられる、ネパール西部の古い習慣である[4]。少女は売春婦として寺院に奉仕し、それはインドのデーヴァダーシーの習慣と類似している[5]。この習慣は無くなりつつある[6]が、少女はまだ捧げられている。

出典

1. 例えばジェームズ・フレイザー(1922), 金枝篇, 3e, Chapter 31: Adonis in Cyprusなど

2. Stephanie Budin, The Myth of Sacred Prostitution in Antiquity(Cambridge University Press, 2009)

3. ヘロドトス歴史 1.199、A.D. Godley訳(1920)

4. 山本愛 (2006), 差別と闘い、共に生きる, アジアボランティアセンター, p. 2 2011年8月25日閲覧。

5. Asia Sentinel: Nepal: Girls First, Goddesses Later

6. Anti-Slavery Society: Child Hierodulic Servitude in India and Nepal アーカイブ 2011年7月7日 – ウェイバックマシン

娼婦・売春婦の意味

マグダラのマリアは、売春婦(娼婦)であったとの表現がありますが、
当時の売春婦とは何を指すのでしょうか?

また、売春婦の語源・意味するところは?
行為や不貞なのでしょうか?

姦淫の容疑で石打にされかかった女性と、7つの霊を払われた女性を、キリスト教が同一視したため、マグダラのマリアは娼婦だと信者は思ってしまったようですが、ヨハネパウロ2世の時代かその前だったか忘れましたが、公式発表で「別人だと思われる」としたと思います。

姦淫をしたとされたもの。
例えばヘロデ・アンティパスはヨハネより姦淫をしたとされたので、ヨハネを処刑しちゃいましたが、ヘロデ・アンティパスは異母兄弟の妻を自分の妻としたことで、洗礼者ヨハネにそれが姦淫とされたんですね。

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娼婦・売春婦の意味

マグダラのマリアは、売春婦(娼婦)であったとの表現がありますが、
当時の売春婦とは何を指すのでしょうか?

また、売春婦の語源・意味するところは?
行為や不貞なのでしょうか?

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姦淫の容疑で石打にされかかった女性と、7つの霊を払われた女性を、キリスト教が同一視したため、マグダラのマリアは娼婦だと信者は思ってしまったようですが、ヨハネパウロ2世の時代かその前だったか忘れましたが、公式発表で「別人だと思われる」としたと思います。

姦淫をしたとされたもの。
例えばヘロデ・アンティパスはヨハネより姦淫をしたとされたので、ヨハネを処刑しちゃいましたが、ヘロデ・アンティパスは異母兄弟の妻を自分の妻としたことで、洗礼者ヨハネにそれが姦淫とされたんですね。

あの当時は、今でもあるのかもしれませんが、レビレート婚というものがあった。
兄が死んだら、その妻は独身の親族 例えば死んだ兄に独身の弟がいたら、その弟と結婚しなければならなかった。
もし、独身の弟がいながら、未亡人が別の男、その一族と関係のない男と結婚した場合、姦淫したとされ、律法に違反したとして、石打の刑にされていたんです。

ひどい話ですが。。。。
どうしてかというと、よその男と結婚しちゃうと、嫁が持っていた財産が、そっちに移っちゃう。
嫁に子供がいて、別の男と再婚したら、亡き夫との間に生まれた子供に亡き夫の財産の相続権があるので、別の家系が富むことになる。
財産が一族から流れ出てしまう。
それで、財産がよそにいかないように、未亡人は嫁いだ先の誰かと再婚しなければならなかったわけです。

マグダラのマリア(ミリアム)は 謎の人物です。
マグダラという地名は無い。(エジプトにあったという話も聞きましたが、それでエジプトの王女だったとか、神官だったとか、高貴な人だったとかいう話が出たのだと思いますし、7つの霊というのはエジプトの人は、人は7つの霊を持っているという考えがあったことでも、エジプト人だとされたんだと思います。)

マグダラ、高い場所という意味がある。
ちなみにエルサレムにある神殿には3つの 高い塔があった。
どうして3つの塔があったのでしょうね。

ローマには女神崇拝というものがあり、女神は3つの側面を持っていると考えられていた。
その女神の地上の体現者が巫女とか神官だとされていて、彼女達は神殿に住んでいた。
彼女たちの役割は地上の王に女神の恵みを与えることだった。
ヒエロスガモスとは地上の王が女神と結婚をすることを意味していた。
すなわち、神殿に住む女神の体現者である巫女と性交をすることにより、女神の恵みを得るとされていた。

これはローマだけではなく、中東全域にもあった概念。
ところが、これは秘儀で、(ダ・ビンチコードにも出てきましたよね)、庶民にはその理屈がよくわからず、彼女たちを神殿つきの娼婦 と呼んでいた。

イエスの祖先とされた、ラハブとバテシバ。

ラハブは神殿の外に住んでいたことになっているが、彼女は神殿娼婦だった つまり 神官だったと思えます。
イエス(ヨシア)を助け勝利に導いた勝利の女神の地上の体現者。

バテシバ、ダビデが部下の妻であるバテシバに手を出し、夫を殺してバテシバを手に入れたという話。
バテシバはソロモンを生んだ。
これが王殺しみたいなもの。
このバテシバの夫が何者だったのかはまだ未調査ですが、多分 ただのダビデの部下の一人だったとは思えない。
水の概念が話に出てきたことから、女神の体現者という象徴で、ダビデは彼女と寝ることで、栄光を手に入れたって話だと思います。
ヒエロスガモスです。

イエスの母マリア(ミリアム)。 このマリアは添え名であって本名じゃないと思います。
彼女も神殿娼婦 つまり 女神の体現者とされたと思います。
外伝では、彼女は神殿で機を織っていたことになっている。
これも意味があると思えます。
何をつむいでいたとされたのか。 生命の糸。
彼女が初潮を迎えたとき(経血=生命の糸)、神殿から出ることになり、花婿をあてがわれたが、彼女はそれをしりぞけ、ヨセフの杖だけが反応したことで、ヨセフを選んだ。
杖って湾曲表現ですが、つまり、、、、です。

古代においては女神の体現者は王となるものに祝福を与えるとき、全裸になっていた。
女神の体現者の全裸をみて恐れをなした候補者は杖が反応しなかった。

聖なる処女はイシュタル、アシュラまたはアフロディテに仕える娼婦ー巫女の添え名だった。
それは文字通り処女を表しているのではなく、未婚という意味。
聖なる処女は、王に恵みを与え、病を癒し、予言を与え、聖なる踊りを踊り、死者のために泣くこと、神の花嫁になることが務めだった。

こういう神殿つきの女たちから生まれた子供をセム族はbathur、ギリシャ人はpartenioiと呼んだ。
どちらも処女から生まれたという意味を持つ。

イタリア語だったと思いますが、レクレシアは教会という意味。
教会が神の家とされ、教会はマリアとされた。

パルテノン。処女神殿を意味し、現在もアテネのアクロポリスの丘に建っている。
女神アテナの家
女神の沿え名はアテナ・パルテニア(処女アテネ)

どうして処女と呼ぶのか、私なりに考えてみたんですね。
神官なので、一生人間と結婚をしなかったのか?
神殿に使え、時々王に啓示を与えるだけで、結婚はしなかったのか?

マリアはヨセフと結婚している。
ということは、巫女も結婚をしても当時は不思議じゃなかったってことになる。
なのに、何故処女と言われたのか。

インドの神話でわかりました。
創造主の体現者だから。
創造主は第一なので、自らを生むものであって、誰からか創造されたわけじゃない。
それで性交なしに生まれたとされ、それで女神の体現者は処女と呼ばれることになった。

はぁはぁ・・・・ と私なりに理解したわけです。

日本の遊女。
彼女たちの起源も同じ。
帝に霊的なものを与える役割を持っており、公庭に住んでいた。
聖なるものとされ 天と地の間に住む非人とされていた。
それが、中国から来た制度により、日本の中に士農工商という身分階級ができて、彼女たちはその中に入らないので、商以下の獣だとされ、汚らわしい職業だと見下されていたのだろうと後世の人たちは思ったわけです。

いや、彼女たちは帝とも結婚していたし、巷の枠に縛られず、自由に諸国を行きかっていたし、商売もしていた。

後に性商売として金で性を売るようになってから、今みたいな悪い意味で遊女を春を売って金を得る売春婦と同一視されることになり、農家の娘が売買され、吉原などに売られるようになった。

その人たちと、元の遊女の人たちは別

売春(ばいしゅん)とは、対価を得る目的の性交である。「春(情愛の比喩)を売る」ためにそう呼ばれる。対価を得る側の性別は問わない。

名称・定義編集
売春を仕事として従事する女性を娼婦、売春婦などという。男性については男娼の呼び名が使われることが多い。
なお、対義語の「買春」は「ばいしゅん」というのが元来の読みであるが、「売春」との区別が音韻上付かないので、音韻区別する為に湯桶読みで「かいしゅん」と読むことが多い。両方を含めて『売買春』(ばいばいしゅん)と呼ぶ。

日本の法令における定義

日本の売春防止法では、『「売春」とは、対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交すること』と定義されている[1]。売春防止法における「性交」は、性行類似行為は該当しないとして扱われる[2]。売春の要件に『不特定の相手方』とされていることから、『対償を受け、又は受ける約束』をして性交を行った場合であっても、それが特定の相手であるならば、売春とはならない(愛人や恋人等)。個人が行う売春以外に、風俗店など組織的に行われるものは「管理売春」と呼ばれ区別される。ソーラ・サイモンは自身の論文で「売春 英: prostitution」と、日本のマスメディアに1980年代から1990年代にかけて現れだした「援助交際 英: compensated dating」は区別されることが多いが、実態は近いとしている[3]。

歴史

売春を行う女性は、古くから存在する職業である。職業とは、ヒトのみが行う社会的かつ文化的営為であり、富・付加価値の交換により形作られる経済活動の手段としては、売春がやはり人類最古の職業の一つである。
現代の売春とは取引契約に基づくものであり、売春の歴史とは売春仲介の歴史でもある[4]。また、売春という職業が成り立つ為には、貨幣経済の浸透と、家父長制や嫁取り婚が成立していないといけない。ヨーロッパでは古代ギリシャ以降になる。

古代

「公娼」を参照

史上初めて管理売春すなわち売春を国家の登録制度のもとに管理し、公認したのはギリシャのソロンといわれ、国家によって女性の奴隷を「購入」し、「ディクテリオン」という売春施設へといれた[5]。ローマ帝国でも売春仲介業者は法的な認可をうけ、届出をするだけでなることができたため、売春は広く行われていた。しかしローマがキリスト教徒の迫害をやめ、それを国教としたことをうけて、売春を禁ずる法が登場する。ユスティニアヌス法典は、売春仲介業者の責任を問い、売春婦たちを「不幸な運命から救いだす」ことをうたう画期的なものであった[6]。
キリスト教が普及するにつれて、売春を含めた性の問題はすべて宗教の領域で扱われるようになる。キリスト教は売春はおろか婚姻生活以外での性交渉を禁止した。一方で国家は売春の禁止と公認を繰り返してきた。公序良俗を保つためであり、税収を確保するためであった。中世に入ってキリスト教の影響はさらに強まり、例えば、シャルルマーニュの勅令は売春の完全な禁止を謳っている。こちらは業者へは少量の罰金刑を課し、売春婦を「みだらな女」だとして広場で鞭打ちに処すなど重い罰を規定している。

近代

このように近代まで、国家は売春を両義的なものとして扱っていた。登録制度という公認であっても女性を監視し縛り付けるものだとする「廃娼論」が出現するのは20世紀以降のことである[7]。そして「醜業ヲ行ハシムル爲ノ婦女賣買取締二關スル國際協定」が1904年に採択され、「醜業ヲ行ハシムル爲ノ婦女賣買禁止二關スル國際條約」が1910年に制定され、1921年に国際連盟によって「婦人及児童ノ売買禁止ニ関スル国際条約」、1933年に「成年婦女子ノ売買ノ禁止ニ関スル国際条約」がそれぞれ採択された。さらにそれらの協定や条約を統合する形で「人身売買及び他人の売春からの搾取の禁止に関する条約」が1949年に国際連合によって採択され、1951年に発効した。
現在、フランスの社会史学派、アナール学派の研究によれば、売春は逆にキリスト教によって誕生したと論じている。本来、男女は対等であったが、キリスト教の「弱者である女性は、保護を行う男性の支配を受けなければならない」という教義から家父長制が強力になり、支配される性としての女性が誕生した、という考えである。[要出典]

日本

詳細は「遊女」を参照

阿部定が最後に勤めた遊郭大正楼(兵庫県丹波篠山市)

万葉集の時代から日本でも売春は行われていた。ただし、古代に見られる売春は都でのみ目にすることができる。日本において売春が成立するのは、中世後期の室町期以降である。平安時代に至っても、さらには鎌倉期においても、妻問婚がメインであり、貨幣経済と男性優位の家父長制や嫁取婚はいまだ浸透していなかった。平安時代と同じく母方の父が優位という執権政治の形態が続いていたことからも明らかである。座や町衆などによる市の支配の確立と、惣領制や嫁取婚が成立するまでは、広がりを見せない。
特に安土桃山時代に豊臣秀吉が大坂道頓堀において、遊女を一箇所に集めた遊郭を作って以後、江戸時代にもこうした遊郭を設置しており、特に吉原遊廓、島原遊郭、新町遊郭は三大遊郭と呼ばれるほどの隆盛を誇った。ただし、遊郭などではいまだ女性の「神」性視が行われ[独自研究?]、遊郭は非日常の空間であり、世俗の法律が通用しなかった。吉原の監督官としての武士も、武家出身者ではなく忍者出身者が行い、公儀とは距離を置いた[要出典]。

1958年(昭和33年)4月1日に売春防止法が施行され、赤線も廃止されソープランドとして残る(神戸福原)

明治維新以後もこのような遊郭は存在していたが、転換点となったのは1872年(明治5年)である。この年、マリア・ルーズ号事件が発生し、日本政府はペルー船籍の汽船船内における中国人(清国人)苦力に対する扱いを「虐待私刑事件」として日本の外務省管下で裁判を行ったが、この裁判において被告側より「日本が奴隷契約が無効であるというなら、日本においてもっとも酷い奴隷契約が有効に認められて、悲惨な生活をなしつつあるではないか。それは遊女の約定である」との主張が為された。この主張に対して、特命裁判長を務めた神奈川県権令大江卓は「日本政府は近々公娼解放の準備中である」と公娼廃止の声明を発し、1872年10月2日、芸娼妓解放令が出された[8]。これにより、女衒による遊女の人身売買は規制されることになったが、娼婦が自由意思で営業しているという建前になっただけで、前借金に縛られた境遇という実態は変わらなかった。また、この時期に数多くの女性が女衒の斡旋により日本の農山漁村から東アジア・東南アジアなどの海外に渡航し、遊郭で働いた。こうした海外渡航した女性たちはからゆきさんと呼ばれた。このように海外への渡航を手配した女衒として有名な人物に村岡伊平治などがいる。
戦後の1946年(昭和21年)、日本の軍政を担当していたGHQは公娼廃止指令を出し、女給による売春を行う赤線を除いて遊郭は廃止されることになった。また、上記「人身売買及び他人の売春からの搾取の禁止に関する条約」を批准するための国内法である売春防止法が1956年(昭和31年)5月に公布、1958年(昭和33年)4月1日に施行され、これによって赤線も廃止されることになった。しかし風俗業界がトルコ風呂と勝手にネーミングしたことから、トルコ人留学生・ヌスレット・サンジャクリが当時の厚生省(現:厚生労働省)に名称変更の訴えを起こし、名称がソープランドに変わった事例がある[9]。

詳細は「ソープランド#改名問題」を参照

  水色  非犯罪 – 売春による刑事罰はない。

  緑色  合法 – 売春は合法であり、規制が存在する。

  青色  半合法 – 売春は合法であるが、売春宿や斡旋などの組織的活動は違法。それ以外の規制は存在しない。

  橙色(ダイダイ イロ)  半違法 – 買春や第三者の関与は違法だが、売春は合法。

  赤色  違法 – 売春は違法

  黒色  地方自治体の条例に委ねられている

近年、世界的に売春は合法化・解禁の流れがある。アジアでは、タイ王国、中華民国(台湾)で合法化され、中華人民共和国でも合法化が検討されている。
ヨーロッパでは、売春自体は合法である国家がほとんどである。ただ、斡旋を違法としている国家も多いが、2000年にオランダが、斡旋を含む売春行為を完全に合法化したのを皮切りに、デンマーク、フランス、スイス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドなども斡旋合法化に踏み切っている。
ギリシャ、ハンガリー、チェコなどにおいても合法で、オーストリア、オーストラリアなどでは、外国人が働くために売春査証で合法的に滞在許可を得ることが出来る。2015年には、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが、売買春の合法化(合意に基づく成人の性的労働や成人同士の間での合意に基づく性の売買)を支持する方針を決定した[10][11]。
以下、合法化を検討している諸国も含めて各国の状況を概説する。

合法化の理由

合法化・解禁の理由としては、性病対策、性犯罪対策などがあげられる(各国の合法化については各節を参照)。タイ王国や中華人民共和国などアジアでは、現在でも、特に地方での貧困から、少女・少年が、都市部の闇で売春をするケースが多く、エイズなどの性感染症が蔓延し、大きな社会問題となっている。
タイ王国では、性病の蔓延を防ぐため、衛生管理を徹底し、かつ税収を確保する目的で、タイ王国政府許可の下での管理売春が合法化された。ドイツでは、斡旋を伴う売春を完全に合法化し、売春地帯を一定の場所に隔離し、ドイツ連邦共和国政府が性病管理をすることによって、性病が減少したとされており、タイ王国はドイツ連邦を参考にしたといわれる。

日本編集

詳細は「日本における売買春」を参照

1958年に施行された売春防止法により、廃止された赤線の面影を残す町並み(猪崎)

1946年、GHQが出した『公娼廃止指令』により赤線を除く遊郭は廃止され、1958年に施行された売春防止法により、赤線も廃止されて、売春の斡旋や売春をさせる業を為すことは、刑罰の対象となっている。ただ、売春自体は禁止され管理売春や勧誘・斡旋などの売春助長行為は、売春防止法で刑罰の対象であるが、個人の自由意志で行う単純売春は刑事罰の対象にはなっていない。1999年(平成11年)には、18歳未満の児童と性交することなどを禁止する児童買春・児童ポルノ禁止法が施行された。これらとは別に、各地方公共団体が定める条例によって、法的規制がなされている場合もある。
アメリカ合衆国国務省の2016年『人身売買に関する年次報告書(英語版)』によると、日本では組織的な売春ネットワークが地下鉄、若者のたまり場、学校、インターネットなどの公共の場で、脆弱な日本人女性および少女を標的にしている。日本人、特に家出した十代の少女や、外国人と日本人の間に生まれて日本国籍を取得した児童、およびその外国人の母親も、性的搾取の人身取引の被害にさらされ、「援助交際」や「JKビジネス」が、日本人児童の性的搾取を目的とする人身取引を依然として助長している。
また日本国政府は、2016年に児童買春の捜査を728件行ったと報告しており、売春に関与させられたとして警察が認知した児童は518人であった。また日本は性的搾取の人身取引の被害者である男女および児童が送られる国であり、被害者の供給・ 通過国で、強制売春の被害者は契約開始時点で借金を負っている場合もある。売春宿の運営者は、素行が悪いとして罰金を被害者の当初からある借金に加算することがある。また日本にある複数の組織は、日本人の父親とフィリピン人の母親との間に生まれた児童とその母親が日本国籍を取得し日本へ移住するために、手数料を取って支援すべく接触し、日本入国後、これらの組織の役務を受けたことにより負った借金を返済するため、性的搾取の人身取引の被害者となる母親と児童もいることなどが報告された[12]。

売春防止法

第3条で『何人も、売春をし、又はその相手方となつてはならない。』[13]としている。売買春は違法行為であり、違法行為によって他者の権利を侵害した場合は、民事上の損害賠償を行わなければならない。だが、売買春そのものに刑罰は設けられておらず、売春防止法において、売春行為自体は禁止されていても、刑事罰の対象とはならない。その理由としては、当時の官僚による国会答弁が参考となる。性欲の捌け口を作ることで性犯罪を防止すること、諸先進国では合法化されている国が多いこと、風俗業従事者の生活維持、地域経済・税収への深刻な影響を挙げている。売春防止法では単純売春(職業選択の自由による自由意思に基づいて行う売春)自体[14]は刑事処罰の対象とはならないが、公衆の目に触れる様な方法での売春勧誘(ポン引き)[15]、売春周旋[16]、売春契約[17]、売春をさせる業[18](俗にいう「管理売春」を含む[19])などの売春を助長する行為は禁止されており刑事処罰の対象となる。売春防止法が、売春そのものを法律で禁止しているが、刑罰を科すのではなく、売春を助長する行為を禁止しているのは、そもそもの立法経緯において、女性の性的役務の隷属被害や、暴力団等や親による前借金・搾取行為を無くすのが主目的で、売春行為自体を取り締まる事が主目的ではなかったこと[20]から同法が『売春が人としての尊厳を害し、性道徳に反し、社会の善良の風俗をみだすものであることにかんがみ、売春を助長する行為等を処罰するとともに、性行又は環境に照して売春を行うおそれのある女子に対する補導処分及び保護更生の措置を講ずることによつて、売春の防止を図ることを目的とする』為である[21]。売春防止法第1章には、以下の規定がある。第1条(法律の目的)この法律は、売春が人としての尊厳を害し、性道徳に反し、社会の善良の風俗をみだすものであることにかんがみ、売春を助長する行為等を処罰するとともに、性行又は環境に照して売春を行うおそれのある女子に対する補導処分及び保護更生の措置を講ずることによつて、売春の防止を図ることを目的とする。第2条(定義)この法律で「売春」とは、対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交することをいう。第3条(売春の禁止)何人も、売春をし、又はその相手方となつてはならない。第5条(勧誘等)売春をする目的で、次の各号の一に該当する行為をした者は、6月以下の懲役又は1万円以下の罰金に処する。

公衆の目にふれるような方法で、人を売春の相手方となるように勧誘すること。

売春の相手方となるように勧誘するため、通路その他公共の場所で、人の身辺に立ちふさがり、又はつきまとうこと。

公衆の目にふれるような方法で客待ちをし、又は広告その他これに類似する方法により人を売春の相手方となるように誘引すること。

第4条(適用上の注意)この法律の適用にあたつては、国民の権利を不当に侵害しないように留意しなければならない。※2条に該当する行為は第3条で禁止されるため、男女とも違法であるが、男性を罰する規定はない。女性も第5条に抵触しなければ罰則がない[22]。

児童買春・児童ポルノ禁止法

児童に対する性的搾取・性的虐待を防止し、児童の権利を擁護することを目的としている[23]。対象は18歳未満の児童[24]、性交のみならず「性交等」が対象とされ、「性交類似行為」も含まれ[25]、また買春者への刑罰が規定されており[26]、勧誘など売春を助長させる行為についてより重い刑罰が課されている[27]。売春防止法に比して厳しい内容となっているのはこうした行為が『児童の権利を著しく侵害することの重大性に鑑み、あわせて児童の権利の擁護に関する国際的動向を

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